【2023年12月28日発売】
2021年に出版されたCD&BOOK『Noche de Tango』に続く、フルートとギターで奏でる“行き還りし歌“の物語シリーズ、第二弾。
前回はアルゼンチンタンゴがテーマでしたが、今回はフラメンコです。
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フラメンコ・アル・アイレ。
アイレとは、標準スペイン語で「空気」や「風」、「気分」のこと。
フラメンコの世界では、えもいわれぬフラメンコ特有の風情のこと。
このCD&BOOKのプロジェクト第二弾では、スペインのグラナダ地方の伝統あるフラメンコの名家出身のギタリストと、まだ世界的にも演奏されることの少ない新しいジャンル、フラメンコフルートとのコラボレーションを実現しました。
19世紀より受け継がれてきた濃密なフラメンコの「アイレ」と新しい風の「アイレ」、二つの「アイレ」の織りなす綾をお楽しみください。
著者:真城七子
楽曲提供・楽曲監修:Pepe Maya “Marote”
演奏:Mashiro(Flute), Pepe Maya “Marote”(Guitar), 飴谷圭介(Cajón)
フラメンコの歴史コラムを含む書籍全60ページ
全7曲(約45分)音楽CD付き
サイズ: 192mm×143mm
フルカラー
¥3800+(税)
発行: *Singspiel*
ISBN: 978-4-911192-00-9 C1873
【BOOK】
フラメンコといえば水玉模様なのはどうして?
情熱の国、挑発的で美しいジプシーの踊り子に野生味溢れる闘牛士、旅人を襲う危険な山賊、ギターにカスタネットにタンバリン…そしてもちろん、フラメンコ。
こうした古き良きスペインイメージは一体どこから生まれてきたのか?
実はこのスペインイメージとフラメンコ文化は、ほぼ時期を同じくして生まれ育ちました。
これまでも西洋の生活文化史について執筆を続けてきた作家、真城七子が、「ヨーロッパの中に起きた一つの魅力的な現象」としてフラメンコの歴史を描きます。
※本書内QRコードで、本書以外にもさらに読めるフラメンコ解説付き。
◆目次◆
Prologue. 水玉の幻想
-その時世界はポルカドットに沸いていた
-しかし、どうしてポルカが流行したのか
-ロマン主義と異国趣味
-スペインは黒い伝説に染まっていた
ロマンティック・スペイン
水玉の幻想1. 約束の地アンダルシア
-check! ガデスの娘たち
-Historia Ⅰ
水玉の幻想2. アラブの世界
-check! 黒い小鳥シルヤブ
-Historia Ⅱ
-アルハンブラ宮殿
-モーロの歌
水玉の幻想3. 流浪の民ジプシー
-CARMEN スペイン女性の典型
-Historia Ⅲ
-ジプシーの旅
-ジプシーの装い
-check! ジプシーと縞模様
-吟遊詩人とロマンセ
-check! ジプシーの生活
-Historia Ⅳ
【曲解説】スペインの「お国ぶり」の曲形式
-check! 【曲解説】フラメンコの曲形式Ⅰ
水玉の幻想4. スペイン音楽とジプシー音楽
水玉の幻想5. ロマンティック・バレエ
水玉の幻想6. マホとマハ
水玉の幻想7. カスタネットとタンバリン、そしてギター
水玉の幻想8. カフェ・カンタンテ
-ヨーロッパとカフェ文化
-Café Cantante カフェ・カンタンテ
-“フラメンコ”が誕生した日
-check!【曲解説】フラメンコの曲形式Ⅱ
水玉の幻想9. 闘牛とフラメンコ
水玉の幻想10. 世界の劇場を巡るフラメンコ
-check! 行き還りし歌
-check!【曲解説】フラメンコの曲形式Ⅲ
フラメンコの扉
-check! フラメンコ用語
【収録曲】
※ https://lunarestokyo.com/ で視聴ができます。
1.DE GRANÁ (TANGOS) グラナダから(タンゴス)[04:44]
2.AIRE DEL SUR (ALEGRÍAS) アンダルシアに吹く風(アレグリアス)[07:23]
3.A LOS GENIOS (FARRUCA) 才ある者たちへ(ファルーカ)[11:07]
4.RETAMA (ABANDOLAO) レタマ(アバンドラオ)[04:25]
5.SALIDA DE LA MINA (TARANTO) 鉱山からの帰路(タラント)[06:16]
6.A TIEMPO (BULERÍAS) 時間通りに(ブレリアス)[06:08]
7.“MAROTE” (GRANAÍNA) “マローテ“(グラナイーナ)[04:31]